一昨日は月例のJIADSの勉強会でした。
この日の講師は医師の岡部哲郎先生です。
先生の肩書きは、東京大学大学院医学系研究科特任准教授
東京大学統合伝統医学研究会代表 ご専門は呼吸器内科、漢方生体防御機能学です。
まず、漢方の概念を簡単に説明して頂きました。
五臓とは、肝・心・脾・肺・腎を指すのですが、これは単なる臓器だけではなく、システムとしてとらえるという事が西洋医学と違うところだと教えて頂きました。
そして、病態をみて、五臓それぞれに対し診断し、陽(亢進、プラスの働き)と陰(マイナス)に働く漢方薬を処方し、正常に働いていない状態をリセットすることにより、健康を取り戻すという事だそうです。
そして、いくつか症例を見せて頂きました。
重度の小児ぜんそく、リウマチ、脊髄小脳変性症、肝細胞癌での素晴らしい結果をお聞きする事が出来ました。
私が行っている歯科治療は、西洋医学が基本となるものですが、人間の身体はそれだけでは解決できない部分があるのでは?と時々思っていました。西洋医学と東洋医学どちらも勉強する必要があると実感した、勉強会でした。
先生の著書「漢方で治す気になる不調―名医が解説する-岡部-哲郎」