
私がまだ勤務医だった頃からお世話になっている、中延の
JackHairさんです。だいたい1~1.5ヶ月ごとに通っています。今回もほぼ2時間、初めのシャンプーからカット、髭剃り、仕上げのシャンプーと一切手を抜かない職人技で、すっきりさっぱりしました。
こちらのお店は、開業16年ほどということで、常連さんが多く、ほとんど予約のお客さんです。
今回も、髪を切ってもらっている時に予約の電話が時々かかってきました。そこで、
ふと予約のキャンセルについて聞いてみました。その前に、
当院のモットーの一つは、
「ご予約いただいた時間内に、予定していた処置をきちんと行う。」です。
患者さんの貴重なお時間を1分でも無駄にしないよう、こちらも事前に準備をしておきますし、患者さんにも予約時間の厳守をお願いしています。しかし急に都合が悪くなり、いらっしゃれないことが時々あります。その時は1本お電話をいただけるとありがたいです。
で、JackHairさんに予約時に、お客さんのお名前や連絡先の電話番号を聞いているのですか?と聞くと、
意外な答えが。
J「いえ、お名前も電話番号も聞いていません。何曜日の何時で、とだけ伺ってその時間に来た人が予約の人なので、別に不自由はありません。」
私「えっ?もしその人が都合が悪くなった時に、連絡はしてくれるのですか?」
J「大抵のお客さんは事前に電話してきてくれます。」
私「そうですか。でもその人の名前とか、電話番号とかわからないままですよね」
J「はい。それで別に不都合ありません。」
私はちょっと感動しました。
飲食店に予約するときなど、名前と(携帯)電話番号などを聞かれるのは当たり前になっていますが、それは、一応無断キャンセルなどの予防する目的もあると思います。しかし、JackHairさんのように、その時間に来てもらって、髪を切ってもらう。キャンセルの電話もちゃんとしてくれる。
お客さんの名前とか、電話番号を知らなくても、サービスを提供する側と受ける側の関係が完結しているのですね。
健康保険で歯科治療を受ける場合は、保険証の提示が義務づけられているのと、治療が一回で終了しない場合など、お名前、連絡先などお聞きしなければならないのですが、それとは別に、JackHairさんとお客さんとの信頼関係って素敵だなと思いました。
それから、何年かぶりに来店したお客さんの頭の形とか、髪の質とかすぐに思い出しませんか?
って聞いてみました。答えは「はし、少し切り始めると思い出します。」これに関しては歯科治療にも似たような部分があるので、とても納得しました。この話は別の機会に。