「日本人はこうして歯を失っていく」補足 その1 1章 誤解⑤ 「虫歯がないのに歯周病になるわけがない」
当院の旧HPで連載していた記事です。
2003年2月21日
歯周病のはなし その1
「歯に自信のある方はご用心!」
「歯に自信がある」とご自分で思っていても、30歳後半になり「歯が浮いた感じがする」「歯がぐらぐらしてきた」「口臭が気になる」とお感じになる方がいらっしゃいます。
歯を失う原因となる2大疾患には虫歯と歯周病があります。この二つの病気はどちらも細菌が原因ですが、虫歯の原因菌と歯周病の原因菌は別の細菌です。ですから、いままで虫歯にならなかったから、歯周病にもならないということはありません。歯磨きを十分にしなくても虫歯にならなかった方が、歯周病が進行してしまっている場合があります。
歯周病は、はじめほとんど自覚症状がありません。自分の歯は大丈夫と思っていて、不十分なお手入れを続けていると、気づかないうちに病気が進んでしまい、治療がむずかしくなる場合があります。
何も症状がなくても、歯科医院で3ヶ月~6ヶ月に1回は虫歯だけでなく、歯周病の検査を受けることをおすすめします。
今後も補足をしていきたいと思います。